権限の競合とは
Nottaチーム版では、メンバーとグループに権限を割り当てることができます。 ここでは、メンバーとグループの権限が競合する場合について説明します。
メンバーとメンバーが所属しているグループが同一リソースに対する権限の競合
同一のリソース(記録またはフォルダ)に対して、メンバーとこのメンバーが所属しているグループの権限が競合した場合、メンバーの権限が優先です。
例えば:
メンバー「A」はグループ「B」に所属しています。
BはX記録に対して、フルアクセス権限がある場合、Aは記録「X」に対しての権限は閲覧のみでしたら、最終的にAの記録「X」へのアクセス権は閲覧のみです。
記録「X」に対する権限(設定) | 記録「X」に対する権限(実際) | |
---|---|---|
メンバー「A」(グループ「B」に所属している) | 閲覧のみ | 閲覧のみ |
グループ「B」 | フルアクセス | フルアクセス |
同一のメンバーが記録や記録を保存されているフォルダに対する権限の競合
同一のメンバー(グループ)が、ある記録とその記録が保存されているフォルダーに対するアクセス権が異なる場合、そのメンバー(グループ)の権限は、記録に対する権限が関係なく、該当フォルダーのアクセス権に基づいています。
例えば:
記録「X」はフォルダ「Y」に保存されています。
メンバー「A」は記録「X」に対して、フルアクセス権限を持っていますが、フォルダ「Y」に対して閲覧のみ権限を持っています。 この場合は、最終的にメンバー「A」は記録「X」に対するフルアクセス権、フォルダ「Y」内の記録(X以外)に対する閲覧のみ権持っていることになります。
メンバー「A」の権限(設定) | メンバー「A」の権限(実際) | |
---|---|---|
記録「X」(フォルダ「Y」に保存されている) | フルアクセス | フルアクセス |
フォルダ「Y」 | 閲覧のみ | 閲覧のみ |
同一のメンバーが複数のグループに所属していて、異なるグルーブの同一のリソース(記録またはフォルダ)に対する権限の競合
同一のメンバーが複数のグループに所属していて、異なるグループの同一のリソース(記録またはフォルダ)に対する権限の競合がある場合は、メンバーがこのリソースに対する権限はより高いレベルの権限に基づいています。
例えば:
メンバー「A」はグループ「B」と「C」に所属しています。
グループ「B」が記録「X」に対する権限は「フルアクセス」です。
グループ「C」が記録「X」に対する権限は「閲覧のみ」です。
この場合は、メンバー「A」が記録「X」に対する権限は「フルアクセス」です。
記録「X」に対する権限(設定) | 記録「X」に対する権限(実際) | |
---|---|---|
メンバー「A」(グループ「B」と「C」に所属している) | 設定なし | フルアクセス |
グループ「B」 | フルアクセス | フルアクセス |
グループ「C」 | 閲覧のみ | 閲覧のみ |
メンバーが記録に対する権限とメンバーが所属しているグループがこの記録を保存しているフォルダに対する権限の競合
メンバーが記録に対する権限とメンバーが所属しているグループがこの記録を保存しているフォルダに対する権限の競合がある場合、またはメンバーがフォルダに対する権限とメンバーが所属しているグループがフォルダに保存されている記録に対する権限の競合がある場合は、メンバーの権限に基づいています。
例1:
メンバー「A」はグループ「B」に所属しています。
記録「X」はフォルダ「Y」に保存されています。
メンバー「A」が記録「X」に対する権限はフルアクセス権、グループ「B」がフォルダ「Y」に対する権限は閲覧のみです。 この場合は、メンバー「A」が記録「X」に対する権限はフルアクセス権です。
記録「X」に対する権限 | フォルダ「Y」に対する権限 | |
---|---|---|
メンバー「A」(グループ「B」に所属している) | フルアクセス | 設定なし |
グループ「B」 | 設定なし | 閲覧のみ |
メンバー「A」の実際的な権限 | フルアクセス | 閲覧のみ |
例2:
メンバー「A」はグループ「B」に所属しています。
記録「X」はフォルダ「Y」に保存されています。
メンバー「A」が記録「X」に対する権限は閲覧のみ、グループ「B」がフォルダ「Y」に対する権限はフルアクセス権です。 この場合は、メンバー「A」が記録「X」に対する権限は閲覧のみです。
記録「X」に対する権限 | フォルダ「Y」に対する権限 | |
---|---|---|
メンバー「A」(グループ「B」に所属している) | 閲覧のみ | 設定なし |
グループ「B」 | 設定なし | フルアクセス |
メンバー「A」の実際的な権限 | 閲覧のみ | フルアクセス |
記録が異なるフォルダに移動される場合
記録が異なるフォルダに移動される場合は、メンバーがこの記録に対する権限は、目標フォルダに対する権限に変更します。
例1:
メンバー「A」がフォルダ「Y」に対する権限はフルアクセス権、フォルダ「Z」に対する権限は閲覧のみです。
記録「X」は、フォルダ「Y」に保存されています。
今、記録「X」を、フォルダ「Y」から、フォルダ「Z」に移動します。
この場合は。メンバー「A」が記録「X」に対する権限は、フルアクセス権から閲覧のみに変更します。
例2:
記録「X」は、フォルダ「Y」に保存されています。
メンバー「A」がフォルダ「Y」に対する権限はフルアクセス権、フォルダ「Z」に対する権限は閲覧のみ、記録「X」に対する権限はアクセス不可です。
今、記録「X」を、フォルダ「Y」から、フォルダ「Z」に移動します。
この場合は。メンバー「A」が記録「X」に対する権限は、アクセス不可から閲覧のみに変更します。
※権限の競合を避けるため、部門やプロジェクトごとにグループを分割し、フォルダを権限管理のベースとすることをお勧めします。
詳しくはこちらの記事の「おすすめの権限管理ソリューション」をご覧ください。
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